Q730

[新キャンパス][卒業生]

卒業生です。九大の学生さんの通学の件で提案させていただきます。現在の伊都キャンパスに展開している学部・学府の学生さんの九大学研都市駅等からの通学がバスが恒常的に満員である為に困難でありその解決策として学生専用バスを数台購入して欲しいとの投稿が以前ありました。私としても良い提案であると思います。大学側としては購入予算・維持費の面で難しい旨の回答でしたが、これらの予算・維持費を同窓会からの新たな募金や授業料値上げで賄うことができると思います。私も微力ながら寄付させて頂きたいと考えます。何卒よろしくお願い申し上げます。

A730

本学の運営改善のご提案及びご寄付のお申し出、誠にありがとうございます。
貴殿からのご提案について以下のとおり回答差し上げます。

九州大学は、施設の老朽狭隘化、キャンパスの分散による不便、航空機騒音、航空法上の高さ制限による高層化・集約化整備の限界から、1991(平成3)年に統合移転を学内決定してキャンパス計画を進め、昨年9月末に伊都キャンパス移転事業が完了しました。

2001(平成13)年に策定したマスタープランでは、伊都キャンパスへの当面の主要交通として路線バスの他、長期的には軌道系を位置づけて計画を進めてきました。これを基に、バス事業者の協力を得て、キャンパス内乗入れを実現するとともに、キャンパス内循環バスや福岡市都心部からの高速バス等の導入を実施しております。

2018(平成30)年10月には、農学系と人文社会科学系の移転を期に、伊都キャンパスに通う学生教職員の人数が約1.5倍になることから、九大学研都市駅から伊都キャンパスまでの路線バスの運行本数をこれまでの約1.5倍に増便し、利用客増加に備えました。

実際には大学新町の開発により、伊都キャンパス周辺に住む人口が増えていることや、自転車やバイクにより通学する学生が多いため乗客者数は1.2倍程度のようですが、バス利用者が多い朝と夕方については、利用者数に応じた便数を確保するとともに、利用者数にあわせて、一時的に便数を増やす臨時便を運航することで利用者の利便性を確保するようバス事業者と協議を行い、対応いただいているところです。

ご提案にありました、本学がバスを購入して運行することについては、新たな募金をいただくとなった場合においてもバスの購入予算や運転手の人件費を含む継続した運営維持費確保の面で困難であるとともに、バス事業者が運行する路線バス利用者数の減少にもつながり、路線バスの運行本数の確保や運賃値上げなど、路線バス利用者の利便性確保がさらに難しい状況となることが想定されます。また、授業料引き上げによる財源確保のご提案については、他キャンパスに通学する学生もおりますので、伊都キャンパスへの通学支援を理由に授業料の引き上げを検討することは極めて難しい状況と思われます。

利用者の皆様にはご不便をおかけしておりますが、本学としても引き続き利用者の利便性向上に向けて協議を続けて参りますので、ご理解の程お願いいたします。

【総務部地域連携課】